晴れ。朝起きてすぐ、死刑について考える。死刑は廃止したほうがいい。代わりに死刑になる人の内臓を、日常生活を最低限維持できるだけ残して、取り出す。詳しいことはよくわからないけど、取った内臓は臓器売買で売って、売り上げたお金を恵まれない地域の子供たちのために使えばいい。身をもって世の中に貢献させる。殺してしまって、楽にさせる必要はない。一番つらいのは、この先どこまで辛い気持ち、苦しい気持ちでいればよいのか判らない恐怖だ。これと同じような事を、幽遊白書の蔵馬が、誰だったか(戸愚呂兄?)、殺しても殺しても再生してくる敵と戦った時に使った。敵の体に肉食植物を植え付けて、再生したらすぐにその肉食植物が敵を食べる、そしてまた敵は再生する、肉食植物が食べる・・・。『殺さない、でも、ただじゃ生かさない』。ローソンの駐車場にとまっている車の後輪と車止めの間に黒い猫が寝そべっている。一瞬通り過ぎたのだけど、あれじゃ車が発進するときに踏んづけられて死んでしまかもしれないと思って、戻る。猫は僕がすぐそばにいることに気づかない。すでに踏まれてるのかもと思いながら、そうだと怖いから手に持っていたトレーナーでつついてみる。猫はハッとした顔をして飛び起き、少し距離をおいてこちらを見ている。とても不機嫌そうな顔。