ポールオースターとともに暮らす

「忘れるところでした。セロテープがなくなっておりました。父の誕生日に間に合うようにプレゼントを今夜包みたいので、散歩に出かける時、買っておいてもらえますか。」 小さな事だとはわかっているが、この依頼にグレースの良さがすべて凝縮されている気がした。(大部分の人が会社から物をくすねる事に対して)そうした、ささやかな窃盗にわずかでも良心の呵責を感じるものはまずいない。(P105. オラクルナイト) 部屋が新しくなるので、シーツなどを揃えないといけない。今住んでいるフラットには沢山シーツがあるから一枚くらいもらってってもいいかなって考えていた自分にこの物語をささげる。

 

“Sellotape”

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