20190717

くもり。朝起きて、台所に立つと、目の前にナスが置いてあった。「もらってきたから何かつくれ」という雰囲気が漂う。無農薬だからナスのなかに小さなナメクジが住んでいた。野菜の揚げびたしを作る。ナス、ピーマン、たまねぎ、にんじん。薄口醤油の分量を少な目にしたので、野菜の甘味をいつもより感じた。テレビで、10歳の不登校ユーチューバーの発言が物議をかもしているらしい。「計算なんてSiriやGoogleに任せればやってくれるから、学校なんて行く必要あらへん」とのこと。僕は思う、「かわいそうに」と。考える能力を放棄してしまったからだ。社会に出て大切なのは「問題」を正確にとらえることができるかどうかだ。学校みたいに「これが問題だから解け」なんてことは絶対にない。学力は高くても社会人になるとまったく役に立たないというのは、こういうことだと思う。学生は「誰かに与えられた、問題を解く」、大人は「問題は何かを自分で発見して、それを解く」ことができる人間でなきゃいけない。気づいた問題が的を得ていれば、正しい答えが出せる。この子はSiriやGoogleに任せれば良いというけど、「問題は何か?」を考える頭は人が持たなきゃいけない。問題が分からなければ、Siriに話しかけたり、Googleで検索したりもできない。Siriに「問題は何ですか?」って聞くの?外国の冗談でこういうのがあったなあ。”自分探しをしている人がGoogleで「自分とは何か?」を検索した。検索結果が4万件以上ヒットした。” 舞城王太郎はこう言ってたなあ。「考えない人間は、その辺のタンスと一緒だ。いや、洋服を収納するのに役に立つだけタンスの方がマシだ」あ、いけない、これも自分の頭で考えてないことになるな。「本を読み過ぎると、自分の頭で考えなくなるから、馬鹿になる」これも誰かが言ってた。気になったのは、番組に出ていたコメンテーターが「この子は天才かも知れない」とか「学び方はいろいろあっていい」とか、この子供の事を全く心配していなかったことだ。

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